凱旋門犬舎~土佐犬~

わが家の土佐犬を紹介しております。

独り言
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立会い
 土佐犬競技の立会いは、現在は土俵の中で一方が待ち、もう一方が花道(入口)から土俵に向かって進んできて、両方とも闘技に慣れていれば、お互いにぶつかっていく。だいたいそのような形で始まる。
 その時問題となるのが、入口から入る側、すなわち”追込み”側が勢いよく走ってきて、そのまま犬を土俵に放つ場合である。土俵の中で待っている側(待ち)は当然ゼロのスピードから相手を受け止めている形となり、たいていの場合、勢いよく入った追込み側が押し倒す形となる。
 目に余るような追込み側が走りこんでの立会いは見ていて、気分のいいものではない。一度闘技を中断し、犬を引き放し再度お互いと静止した状態から闘技を再開してほしいものである。それがスポーツマンシップではなかろうか。犬の闘技、競技にスポーツマンシップが関係あるのかと思われる方いるかもしれない。しかし立会いや闘技中の掛け声など少なからず飼い主も関わる以上、飼い主はスポーツマンシップあるいは”正々堂々”など人としての心構えを意識しながら、この土佐犬競技に携わるべきではなかろうか。
 人間の相撲でも横綱は品格を問われ、勝ちさえすれば何をやってもいいとういものではなく、横綱の勝ち方が問われるものである。土佐犬競技においても、相手の飼い主や相手犬への敬意をもって試合に臨むことによって、人格形成の場となるならば素晴らしいことだ。
 自分は、相手の希望が特になければ土俵へは先に入れ「待ち」での立会いを基本としている。なぜなら、実力がある犬であれば、たとえ追込みの犬が勢いをつけてきたところで闘技時間が5分経過すれば体勢は必ず五分か逆転してくるからである。慌てず5分間、自分の犬を信じて静観できるかどうかも日頃からの飼い主と犬との信頼関係ではなかろうかと自分に言い聞かせている。さあ、明日は大会だ。うちの坊ちゃんたちはがんばってくれるでしょう。
                                      平成30年3月10日

闘技犬の仕込み ~子犬の飼育~
 今、大会に出場させられる犬がいなくなってしまいましたが、生後8ヶ月と3ヶ月の子犬おり、その2頭が成犬になった時にそれなりの闘技犬に仕上がることを考えながら飼育してるところです。1才半~2才の頃から練習試合を始めるイメージですが、そのためには生後6ヶ月から1才になるまでの間が非常に大事なのではないかと思っております。
 今できることは何か。まずは体をしっかり作ること。できるだけ日光に当てることや食事を十分に与えること。食事に関しては、ドッグフード+いりこ少々だがそれで問題ないと考えている。足の曲がりは今のところ見れられず、正常な成長だと思う。
 精神的な成長を促すという観点からは、わが家の敷地内だけで飼育するのではなく、一般の家庭犬と同じように外に連れ出して、他犬のマーキングの匂いなどを嗅がせて縄張り意識を持たせることが重要ではないか。そのためには、ゆっくりと散歩(運動ではなく)することも必要だろう。そして、片方の後足を上げて小便をするようになったら、1つのステップをクリアしたと考えていいだろう。
 と、このようなことを考える今日この頃です。やっぱり大会に出せる犬を持ちたいという気持ちもありますが、子犬から育て上げることを、初心に戻って考えるいい機会、貴重な時間だと自分に言い聞かせている。
                                       平成27年2月5日

闘技犬の仕込み ~槍でつくように~

 土佐犬を闘技犬に育てるための重要な方法として、引き運動がある。そのコツとして、「槍でつくように手綱を引く」というのを見たことがあります。一見、よく分からない言い回しかもしれないが、勝手な解釈をすると「犬が止まるほど強くは引かず、かつ、手綱が緩むほど早く歩かない(走らない)。手綱がピンと張りながら前に押すように歩かせる。」といったところだと思っています。
 この方法の意味するところは、引き運動は手綱を通じた犬と飼育者のコミュニケーションであるということではないかということです。手綱の微妙な押し引きによって、犬と飼育者が意志疎通を図る、非常に大切な作業だと言えるでしょう。
 ”一定の張りを保ちながら、手綱で押す”という感覚を大事にしていきたいです。


 以前の犬名(しこ名)で、よく目にするのが「鏡」という字です。
 飼育者が犬名に込めた意味を推し量るのは難しく、私の勝手な解釈になってしまうのですが、飼育者は自分の飼育する犬が、飼育者の心や生き方を映す鏡ととらえ、土俵の中で闘ってくれている犬に自分の姿を投影しているのではないかと思います。そして私自身もそのように考えております。
 例えば、試合を控え、飼育者が犬の体調管理、運動などに万全を期し、試合が終わるまで気を抜くことなくその試合に臨んだならば、例え試合に負けたとしても、それ相応の結果を犬は見せてくれるものです。逆に、あっさり負けてしまった試合を後でビデオを見てみると、横着な自分の態度が映っており、これではダメだなと反省するはめになります。不思議なもので万全を期して負けた場合、万全を期したがために次の試合に対して打つ手がなくなるわけではなく、むしろ、「それなら次はこうしよう。」というアイディアが出てきて、次への期待につなげていきます。

バイブル
 私が土佐犬を飼育するにあたって、何度も読み返す本があります。
 それは、戸川幸夫氏著作『土佐犬物語』『くだけた牙』です。
 『土佐犬物語』は実在の犬をモデルにしているようです。土佐犬飼育の基本であり、かつ極意とも言える内容が書かれているので、自分の中ではバイブルというべき本です。
 まだ、読んだことのない方はぜひ読んでみてください。